初回掲載日が2015/1/1~2015/12/31の65,741作品から、文学的に優れた10作品を選出して簡単にレビューしています。リンク先は小説家になろうの原作のサイトです。
第1位 マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合
剣と魔法の世界に転生するも主人公はFPS(First-person shooter:一人称視点シューティングゲーム)仕様で現代兵器を武器に戦います。よく考えられた世界観、きちんとした文章、とても面白いストーリーで、物語を構成するのは戦闘だけでなく恋愛要素も。エンターテイメント作品として秀逸で一押しの作品です。全307話完結済み。
第2位 公爵令嬢の嗜み
主人公は乙女ゲームの悪役令嬢に転生。冒頭の婚約破棄の断罪劇から読ませます。作品のカテゴリーとしては剣と魔法の世界のお話ではなく領地経営、内政、政治と恋愛といった感じ。全265話完結済み。
第3位 駆除人
異世界転移した主人公が地道に出来ることから仕事を始めます。異世界小説ですが文芸作品的な要素もあり、なろうの他の小説とは少し毛色が違う作品です。登場人物それぞれに人生があり出会いと別れがあります。感情に訴える何かがある物語です。全424話完結済み。
第4位 最果てのパラディン
引きこもりの末死亡し異世界へ転生した主人公が生きるお話です。文章もストーリーも重厚で、重厚すぎて冒頭部分では多少冗長なきらいもありますが、剣と魔法の世界の王道のファンタジーでとても良くできていて面白いです。全157話未完。
第5位 再臨勇者の復讐譚 ~失望しました、勇者やめて元魔王と組みます~
異世界へ召喚された主人公は期間をたてに勇者として魔王討伐を命じられますが、討伐直前に仲間に殺されます。これは裏切られた主人公がかつての仲間に復讐する物語です。ストーリーはヒロインも出てくるしミステリー的な要素もあり面白いです。全165話未完。
第6位 ジェノサイド・リアリティー
高校の1学年が教室ごと異世界転移。デスゲームの世界へ閉じ込められてしまいます。ジェノサイドのタイトル通り序盤からどんどん人が死んでいきます。さらにタイトル通りリアリティーがあります。全223話完結済み。
第7位 さよならイエロー
主人公は異世界転生者で女性の社会的な問題がテーマですが、枠に収まらない作品です。こういった作品を隠れた名作と言うのだと思います。全13部未完。未完は残念ですが作者は書きたいことを書ききったのかもしれません。
第8位 人狼への転生、魔王の副官
主人公は転生者の人狼です。文章もストーリーもしっかりしていて楽しく読める戦記物のエンターテイメント作品です。キャラクターも魅力があり、かわいいワンちゃんもでてきます。全415話完結済み。
第9位 俺だけ帰れるクラス転移
よくできたクラス転移ものです。主人公だけは地球に帰れますが友達を助けるために異世界での生活を続けます。転移後しばらくするとクラスメイト同士でバトルロイヤル形式のデスゲームの様相を呈するようになり。全233話完結済み。
第10位 婚約者は、私の妹に恋をする
何度も繰り返されるタイムリープの地獄の中で紡がれる、生と死と愛の物語。きれいな文章です。よくある悪役令嬢もののつもりで読むと火傷します。異色あるいは異質な作品です。少し冗長なきらいもありますが、それを差し引いても読む価値があります。読み始めれば最後まで読まずにはいられない。しかし全62話連載中で未完という罠。続きがとても気になります。